B.OUTが語る!

 私の趣味である、ロック、漫画、仮面ライダー、プロ野球、猫、バラエティーを中心としたTV番組、そして、私の周りで起きたことについて勝手気ままに語るブログ(?)です。

足掻く

先々週ですか、

仮面ライダーキバに出てくる、健吾が

名護さんに「流石です!」と言った時の顔を

思い出す度にニヤニヤしてしまいます。

それだけのために何度も見直しましたよw




それはともかく、最近は音楽の事について

何にも書いてません(^^;

元はそれがメインのつもりだったのですけどね。

で、今回も漫画のことです。




人間、誰でも他人からの賞賛は欲しいものです。

表面ではどんなに言い繕っていても

そういう感情を誰もが多かれ少なかれ抱くと思います。

学校の成績が良ければ、

ちょっとした優越感を持つものですし、

社会人になれば所得が多くなり、

役職に就くことができれば

誇らしくも思えるものです。

そういう他人から賞賛を得るような要素を

なんでもいいから持っていれば、何と言うか

生きやすくなります。

人間、無為に生きているという感覚は

耐え難いものであり

その苦しみを和らげるために

他人の賞賛があれば、それだけで

大いに救われますからね。




自他共にそういう他人に褒めてもらえる

ような要素が無ければ、生きること

自体が苦痛に感じるかもしれませんね。

まあ、ある意味人間って誰でも

そのために努力をしている部分はあるでしょう。




職業に貴賎は無い、とか

人間は平等だ、という価値観が

この日本で根付いて久しいのですが

実態はそうで無かったりします。

たとえば・・・失礼ながら

いわゆる肉体労働よりも頭脳労働の方が

尊ばれる部分ってあるじゃないですか。


私はそういうのを人として最低だと思いますが、

日雇いで道路工事をしている人を

軽蔑する人だって現実にいます。

しかし彼らが居なければ、道路も出来ないし

物の流通もスムースに行きません。

頭だけじゃ社会は動かないですから。




そういう土木関係の労働者が主人公という

漫画を今回紹介します。

とは言っても、結構前に連載が終了した

作品なんですけどね。


その作品とは「最強伝説黒沢」です。

最強伝説黒沢 1 (1) (ビッグコミックス)最強伝説黒沢 1 (1) (ビッグコミックス)
(2003/06/30)
福本 伸行

商品詳細を見る


前々から書いてることですが、

私は福本作品が大好きです。

彼の作品の魅力の一つとして、

主にギャンブルにおける

人と人との心理的な駆け引きが

挙げられますが、この作品においては

そういう描写は見られるものの

ギャンブルを扱った作品ではありません。

まあ、何と言うか見方によれば

ギャグ漫画にも見えますがw

一言で言うなら「足掻く男の姿を描いた」作品ですね。




土木作業員の黒沢という男が主人公の

この漫画、「最強伝説」と書いてあるから

と言って、土木作業員からK-1の選手になるとか

そういうことにはなりませんし

何か思い描いていた夢を努力で実現させる

と言った、サクセスストーリーとも

違います。

もっとリアルな人生を描いています。




前半の方では独身の土木作業員の男、黒沢の

悲哀とかそういうものを描いていたり

狙って他人の賞賛を得ようと必死に

色んな工作をしたりして、それが逆効果となる

というギャグ的な展開も多いです。

たとえば、いつも配られる土木作業員全員の弁当に

密かにアジのフライを一尾多く入れたりして

人望を得ようとしますが、気付かれなかったり

逆に自分が羨む人望に厚い同僚に

自然においしいところを持っていかれたりと、

ちょっと可哀想なくらい報われませんw



黒沢自身も言っていますが、

そういう風に狙って他人の賞賛を得ようと

するのではなく、人望に厚い人

と言うのは善行を何の狙いもなく

やってのける人なのです。

・・・私自身、そういう人には憧れますね(^^;




まあ、そういう風な展開がずっと続くような漫画で

あれば福本センセイの初期の作風を

彷彿とさせるギャグ漫画とも言えましょう。

が、話が進むにつれて

この黒沢という男は結構大変な目に遭います。




不良中学生にひょんなことから絡まれて

ホームレス狩りの如く殺されかけたり、

屈辱的な目にも遭います。

黒沢のように、見るからに貧乏そうな

社会的弱者を苛めるという事件は

現実にあることだから怖いことですが

黒沢は主人公ですから

無為に殺されたりはしません。



相手は中学生とは言え、集団で

しかも金属バットのような凶器も所持していたり

します。

大人でも命を奪われても自然な修羅場に

おいて、彼は本能的に生き延びる術を

選択し、結果生き延びます。

最終的にはそういう不良中学生達からも

一目置かれる存在となる訳ですが・・・




この作品で言っているのは

勝ち負けや駆け引き上手なことが

人生において大事、というのではなく

どんな人間でも堂々と生きることはできる。

そして、困難な状況に泣き寝入りをしたりして

自分に嘘を付いて生きるのではなく

とにかく足掻いて、必死で生きる

そんな人間全てに贈る人間賛歌・・・・


と言うと大袈裟かもしれませんが、

私も営業をやっていた頃は

結構屈辱的な目に遭いました。


学歴や収入に関して、顧客から

酷い侮辱を受けたことがあるのです。

客商売ですから、常識的に考えて

耐えるべきですので

そうしましたが

仕事、と割り切っていても

その時は悔しかったですし、

堪らなく無力感を覚えたものです。




自分は駄目なのかなぁ・・・と

少し虚無的で捨て鉢な気持ちに

なりかけましたが、自分の誇りを

どこに持つべきかを考えて、

この作品を読むと救われた気がしたのです。

私も黒沢同様、所得は決して高いものでは

ありませんし、妻子もいない

更にちょっと調子に乗るところも

あるから(笑)大いに共感を得るところが

ありましたね。




まあ、身も蓋もない言い方をすれば

ファンタジーから得られるカタルシスが

この作品にもある訳ですが

必死に生きるってことはファンタジーではなく

尊いことなのは間違いないでしょう。




人間、虚無に逃げるのは簡単ですが、

誇りを持って生きて、足掻いてみるというのも

自分にとっても他人にとっても

良い効果がある気がします。

そして、それこそが黒沢の如く

自然に人望を集める手段とも言えましょう。

コメント

そうですか、健吾が名護さんに「流石です」と言ったときの顔を思い出す度にニヤニヤしていますか

…第21話見逃しましたw
ユーチューブでドッガの「いただきもす」は見たんですけどねえ。

『最強伝説黒沢』はスポーツ紙に掲載されていた予告の絵しか見たことありません
博打モノと思ってたら全然違うようですね
B.OUTさんはこの作品から生きていく上での何かを得られたようですが、偉い先生のありがたい教えよりも、面白そうだからと思って読んだ小説や漫画から何かを学ぶってことは私もありますね
漫画なら『自虐の詩』とか、小説なら山本周五郎の作品とか
人生のバイブルとまではいかなくても、やる事が空回りしたり上手くいかなくて感情が激発しそうになった時に、これらの作品の一場面や一節を思い浮かべて、精神安定剤の代用にすることもあります
まあ漫画は楽しく読むのが一番ですが

ブログの内容とは全然関係ありませんが、デトロイトメタルシティの映画にKISSのジーン・シモンズが出てるのをつい最近知って、吹いてしまいました




>>KAKIさん
キバの第21話で登場した、深央という新キャラは重要なキャラに
なりそうな予感はしますが、印象的な台詞もまだ少ない
ですし、本編としてあまり重要なシーンは
無いと思いますので見逃しても話が分からなくなることは
ないでしょうから大丈夫だと思います。

あまり社会的、政治的なコメントをするのも
何ですが、秋葉原での一件を見ると加害者は
楽しくて、救いになる要素を持つ色んなメディアに
触れておきながら、そこから学ばずに
所詮フィクションだと割り切ることは
個人的に勿体無い気もするんですよね。
まあ、あの事件はそれだけでは済まない問題なのですが。

最初から何かを学ぼうという姿勢で漫画を
読むというのは、いかにも堅苦しいですし
そういうのは私もあまり好きじゃないですw
理想はこの「黒沢」みたいに楽しみながら読めて
ある時ハッとさせられるような・・・そんな作品が
たまにあるから漫画にせよ、小説にせよ
止められませんね。

DMCにジーン・シモンズが。。。
それは凄いw
そう言えば、今日ヤングアニマルを立ち読みした
のですが、メンバー全員のメイク姿が載っていましたねw
なかなかいい感じです。
あとジャック・イル・ダークがミナミの帝王の人だったのも
注目すべき点ですかねw

連載中読んでいましたが、かっこ悪さが目について最初は好きじゃなかったんですけど。

終盤、自分のアイデンティティのためとなぜか人のためにも戦っている姿は本当にかっこよかったです。最初からそうできれば違った人生だったかもしれませんが、ある意味自分が変わっていけるんだというメッセージがあったのかなと思います。

>>かなのさん
序盤の黒沢は本当にカッコ悪かったんですよね。
やらしい人望集めの策をしていたりとか、女の子の前だと
妙に浮かれていてセクハラ紛いの行動を起こしていたりとw

彼が最終的に色んな人からの人望を集めたのは、
半分はなりゆきのような気もしますが(笑)、それでも
逃げたりしないで馬鹿正直にぶつかっていく事で
今ある自分を乗り越えたり、また変われることを
作中の人物だけでなく、私達読者にも
教えてくれたような気がします。

欲を言うと、最終話ですか。
黒沢がどうなったのかは諸説分かれるところですが
ハッキリさせてくれないと気になります。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://glenn.blog73.fc2.com/tb.php/403-33ad8f53

 | HOME | 

 アダルト系のもの以外は全てリンクフリーです。よろしく。

Calendar

« | 2008-09 | »
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

Monthly

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

B.OUT

B.OUT

幼少の頃より自分なりに「漢(おとこ)」を感じるものを追求し続けているのだが、最近それがヲタク趣味だということに気付き始めた、三十路なりたてのアマチュアベーシスト。










恋人を探そう!結婚チャンステスト





↑↓これも参加中。押して頂ければ有り難いです。

ブログランキング・にほんブログ村へ